パチスロ必勝ガイドNEO 連載コラム
 本のソムリエ団長のお宝雑誌編集部探訪
      今月の編集部:
    『日本の凧の会・会報』(日本の凧の会)
'08/02

   『日本の凧の会』の総本山である凧の博物館は、意外にもオフィス街の一角にありました。一体どんな世界が待っているのだろう?とワクワクしながら入ってみると、おぉー! いわゆる博物館とは少し違って、一見、駄菓子屋のようです。ほどよいレトロ感が好奇心をそそります。さっそく『日本の凧の会』会報の編集長・伊地知さんと事務局の福岡さんに話を伺いました〜。
  会報は、6月と12月の年2回発行。内容は、会員からの投稿がメインですが、非常に多彩! 創作凧の作り方や、凧絵の描き方教室、世界各地の凧揚げ大会レポ、郷土玩具や民俗学的な話などバラエティ豊か。人気食堂“たいめいけん”の茂出木さんの日記もファン注目となっています。今、国内に40の支部があり、会員数2千名。60代以上の方を中心に、大人も子どもも一緒に楽しんでいるそうです。ちなみに、凧揚げが盛んな地域は、雪の上で凧揚げをする青森や、伝統的に大凧を揚げる習慣がある新潟、海外でもアメリカ、イギリス、東南アジアなどで人気が高いようで、凧揚げが世界の共通言語になっています。 
  やっぱり、凧といえば正月が本番。これからますます熱くなりそう! …かと思いきや、「たしかに、年末になると急に取材が多くなりますが、元々凧というのは農閑期に揚げていたものなんですよ。秋、それから5月の端午の節句では、男の子が生まれたときの“祝い凧”として揚げられる風習があり、今でも続いているところがあります」と伊地知編集長。凧は正月名物、と勝手に思い込んでいました〜。お恥ずかしい限りです(笑)。
  その恥を上塗るかのごとく、伊地知編集長から衝撃の発言が! 「次の3つの伝説は、いずれも間違いです。1.凧は正月に揚げるもの 2.凧は走って揚げるもの 3.凧はしっぽがないと揚がらない、これらは全て誤解です。凧は走らなくても風の力で自然に上がりますし、しっぽの有無は何も関係ありません」とのこと。ひゃ〜! 僕、めちゃめちゃ勘違いしてました(笑)。大きな凧を揚げるときは、走るのも大変だよなぁ、バイクとか車で引っ張らねば、などと妄想しまくってました(笑)。勉強になります!
  続いて、待ちに待った館内案内です! 蜂やセミの形をした凧、アニメキャラの凧、立体型、船そのものみたいな凧など、こんな凧があるのか!?とビックリ仰天の連続。風の抵抗を利用して音階を奏でる凧や、紙やナイロンではなく、葉っぱを素材にした凧もあったりと、まさに想像を絶する世界! 人間の知恵と工夫の結晶が所狭しと並べられています。年代ものの凧もありますし、見れば見るほど興奮してワクワクしてきます! 空への憧れを描いていた少年時代のロマンがよみがえってきます。
  正月と言わず、いつでも結構です。ぜひ凧の博物館に一度足を運んでみてください。ジェットコースターはなくとも、夢があります。歴史も文化もあります。職人の心意気があります。濃い時間を楽しめますよ〜。心よりお勧めします!
  さて、次回の探訪はどこに!?


凧の博物館:
 東京都中央区日本橋1−12−10 たいめいけん5F
 午前11時〜17時00分 休館日:日曜、祝日

トップに戻る