パチスロ必勝ガイドNEO 連載コラム
 本のソムリエ団長のお宝雑誌編集部探訪
      今月の編集部:
    『ライフセービング』(舵社)
'07/09

   「団長さん、もう夏ですよね〜。夏の予定って、決まってます? そういえば、何年も海に行ってないですよぉ〜。最近はビキニギャルも増えてるみたいですし、いいなぁ」とNEO編集部のS氏は、何かを吐き出すかのように一気にまくしたてた。「Sさん、大丈夫ですか? 相当お疲れの様子ですが…。どうですか、たまには海でも眺めに行ってみませんか?」「えー、男同士でですか? なんだかモテない男の悲劇みたいですよ〜。あ、でも、江ノ島名物の“しらす丼”、一度食べてみたかったんです! さっそく行きましょう!」
 …ということで、妙なモチベーションとともに江ノ島にやってきました! 7月上旬の海はまだ人もまばらでしたが、熱く働く人たちが輝いていました。その名はライフセーバー! 浜辺の塔から常に海を見渡し、海上を定期パトロールしながら、我々の安全と救助活動に情熱を注ぐ頼もしき皆さんです。そんなライフセーバーの皆さんのことをさらに知るべく、今回は雑誌「ライフセービング」に突撃取材いたします!
 海が全く似合わない僕とS氏を迎えてくれたのは、見るからに“海の男”である田久保編集長、そして編集の西さんです。「ライフセービング」は昨年4月に創刊。日本ライフセービング協会監修のオフィシャルマガジンとして年4回の発行。来年からは中身をスケールアップして、年2回の発行に切り替えるそうです。
 創刊に際しての想いを田久保編集長は「人命救助や水辺の安全指導という確固たる指針がありながら、一方でビーチフラッグスに代表されるスポーツ競技的な要素も多分にある、奥の深い活動がライフセービングです。誰でも楽しく参加でき、社会的貢献度も高いライフセービン
グの普及に、マリンスポーツに関する総合出版社である弊社が、少しでも貢献できればとの思いから創刊に至りました。凶悪な犯罪ニュースも後を絶ちませんし、こんな時代だからこそ、生命の大切さを訴える雑誌が必要なのでは、と思っております」と熱く語ってくださいました。
 すると、そこにひょっこり、小柄な日焼け美人が登場! 白い歯がまぶしいくらいにさわやかなこの方は、日本ライフセービング界の女王・遊佐雅美さん。思いがけない大物ゲストの登場にさらにテンションが高まりました! 
 遊佐さんとライフセービングとの出会いは約15年前。当時スポーツインストラクターを養成する専門学校に通っていた遊佐さんは、授業で人生を変える衝撃の言葉と出会いました。それは、「あなたの愛する人が目の前で溺れていたら助けることができますか?」という日本ライフセービング協会の小峯理事長の言葉です。自分の無力さに気づいた遊佐さんは、人命救助に役立ちたいとの想いからライフセービングの道に進むことを決めたそうです。ちなみに、その頃はあまり泳げなかったとのことですが、今や押しも押されぬ日本のエース。人生とは本当にすごいものだと改めて感じました。
 「海に来た人が今日も楽しかったね、と喜んで帰ってくれるのが一番うれしいです。事故は飲酒が原因で起きることが多いので、甘く見ないように気をつけてください。でも、溺れそうな人は見ればだいたいわかるので、しっかりチェックしていますよ」と語る遊佐さんは何とも心強い限り。我々が楽しく海遊びできているのは、ライフセーバーの皆さんのお力あってのこと、と今さらながら感謝の念でいっぱいです。さぁ、この夏、海をおもいきり楽しみましょう!
 さて、次回の探訪はどこに!?


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