パチスロ必勝ガイドNEO 連載コラム
 本のソムリエ団長のお宝雑誌編集部探訪
      今月の編集部:
   月刊『秘伝』(BABジャパン出版局)
'07/08

   「団長さん、ボク、最近眠れないんですよ〜」とNEO編集部のS氏は充血気味の目でつぶやきました。「少年ジャンプで"魁!!男塾〃って読んでました?先週、なつかしくなって全巻買っちゃったんですよ! 今、男塾の新シリーズにもハマって、もう眠れません(笑)」「あ、そういえば、僕もこないだ〃ドラゴンボール"をがっつり買いましたよ! 大人になってから改めて読むのも、いいものですよね〜」となつかしの漫画談義に花を咲かせていたところ、S氏が突然立ち上がって「団長さん!これから亀仙人を探しに行きませんか?カメハメハ−!」
 …ということで、男のロマンを求めて、我々は亀仙人探しの旅に出ました。山を越え、谷を越え、町から町へと渡り歩くこと1ヶ月。ついに辿りつきました−。ただならぬオーラが漂うその地は、月刊『秘伝』編集部。90年の創刊から、17年も続いている武道専門の雑誌です。創刊時は年4回発行でしたが、売れ行き好調で95年から隔月化、96年から月刊化とグンクン実績を上げています。さて、一体どんな秘伝が隠されているのか、大興奮状態で突撃開始!
 「たのもう!」と大声で門を叩いた我々を迎え撃つのは、副編集長の塩澤さんと編集の下村さん。いきなり開戦のゴングか、と思いきや、道場破りのごとく現れた我々を余裕の笑みで歓迎してくださいました。さっそく『秘伝』とはどんな雑誌か聞いてみると「最初は古流武術を現代に知らせる、というコンセプトで始まり、詰名も“秘伝古流武術”という名前でした。今は古流に限らず、現代のものや身体の発見といったものまで含めて毎月お伝えしています」とのこと。なるほど、さまざまな武術の達人のインタビューやワザの紹介から、“ゆる体操”で有名な高岡英夫先生のコラムまで見所満載! ワザのことはわからないド素人の僕も、誌面からあふれんばかりの達人の目力や生き様のカッコよさに釘付けです!
 これからブレイクしそうな人やワザは?とミーハーな質問をしてみたところ、「メジャーの桑田投手やオリンピジク選手がその技術を取り入れたことで注目を集めた、甲野善紀先生らに続くようなカリスマの登場を読者も待望していますが、ちょうど今は過渡期かと思います.ハウツーや技術の面白さについ目がいきがちですが、無理やり斬新なものを探すのではなく、先生方の生き方や考え方にいかに興味を持ってもらうかが我々の課題です。師匠から弟子にマンツーマンで伝授してきた歴史、人と人とのつながりの文化を誌面を通じて伝えていきたい」と塩澤さん。
 さらに「それぞれの先生方の言葉は違っても、行き着くところには共通するものがあります。大事なのは、頭だけでなく、自分で実際にやってみることです。やってみて初めてわかることがあると思いますし、やればもっと見えてくる、面白くなる。それが全てに通じる上達の秘訣では」と下村さん。まさしく、これぞ真髄!深い!
  『国家の品格』や日本語ブームなど、日本という国、文化が見直されているこの時代、『秘伝』はより多くの人に愛される雑誌になること確実です。たとえ武術が何もわからなくても、ワザを超越した日本人の本物の生き様がそこにはあります。あなたの中で何かが変わります!ぜひ読んでみてください!
 さて、次回の探訪はどこに!?


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