パチスロ必勝ガイドNEO 連載コラム
 本のソムリエ団長のお宝雑誌編集部探訪
      今月の編集部:
   『薪ストーブライフ』(沐日社)
'07/06

  「団長さん、薪(まき)ストーブって知ってます?」 牛丼をかきこみながら、NEO編集部のS氏は突然つぶやきました。「なんか最近売れてるらしいんですよ〜。今度専門誌も創刊されるみたいで。よかったら、今度のぞきに行ってみませんか?」 
 「え! の、のぞきですか〜?」
 …ということで4月某日、都内某所。まだ寒さの残る晴れた早朝、ファミレスとコンビニしか開いていない閑散とした町に、僕とS氏は降り立ちました。その一角で静かなる闘志を燃やす男たち…創刊を間近に控えた雑誌『薪ストーブライフ』編集部。今マニアの間で人気上昇中という“薪ストーブ”にスポットを当てた専門誌です。薪ストーブって何だろう?どんな人がいるんだろう?等等、好奇心いっぱいで扉をノックしました。
 「どうぞ〜」と中から出てきたのは、見るからにアウトドア派という感じのワイルドな中村編集長。薪ストーブ歴10年のベテランです。もう1人は柴田さん。これから薪ストーブ購入を考えている、ということで読者と同じ立場から企画に加わっています。
 今回の創刊に至るキッカケは、最初は薪ストーブ愛好家の間で交わされていたメーリングリストでした。これが瞬く間に300人に増え、年4回小冊子を出すようになり、ついには雑誌創刊!という劇的な展開です。でも、薪ストーブを持っている人ってそんなにいるの?と気になるところですが、なんと! 年間に約7000台も売れているらしいです。しかも専門店も全国に100以上あるとのこと。そんなに人気があるとは意外でした。
 気になるお値段ですが、安いもので10万、高いと90万くらい。市販の暖房器具に比べると高い気もしますが、持てば“一生もの”。うーん、知れば知るほど気になりますね! 使った人にしかわからない秘密があるに違いないと確信した我々は、実際に利用している方のお宅に伺って話を聞いてみることにしました!
 やってきたのは、埼玉県在住のデザイナー川田博さん宅。リビングに薪ストーブがありました〜! 感動のご対面。アンティークな雰囲気がおしゃれです。使用歴10年という川田さんは「つまりは薪に火をつけて燃やせばいいわけですが、長く暖かさを保つためにはコツがいります。効率よい木の燃やし方を2シーズンくらいでつかみました」とのこと。川田さん宅は3階建てですが、なんと、暖房器具はこの薪ストーブ1台のみ。一度火をつければ、3階までストーブ本体からの熱気が上がっていって家全体が暖かくなるそうです。暖かさの秘密は火力ではなく、ストーブ本体から出る輻射熱。火で暖められた鉄製の本体が気持ちいい熱を放出する仕組みです。なんだか信じられないようですが、30分もしないうちに部屋中がぽっかぽかしてきました。
 薪も最初は買っていたそうですが、今では自分で集めて切っているとのこと。「いい運動になるし、家計の節約にもね」と笑顔で語る川田さん。裏庭に回って、川田さんの薪割りを拝見させていただきました。美しいフォームで斧を振り下ろすと、大きな薪が真っ二つに! あまりの見事な割れっぷりに、思わず拍手! ちなみに僕も挑戦してみましたが、失敗して危うく足を切るところでした(笑)  川田さんは薪ストーブの魅力を「火を見てるだけでも飽きないし、使いこむほどに愛着が湧く。薪ストーブをつけると自然に家族が集まってきて、会話が生まれる。一家団欒の秘訣ですね」と語ってくれました。
 この幸せを呼ぶ薪ストーブ、欧米の厳しい環境基準をクリアしてるだけに地球にもやさしい作りです。興味を持った方、まずは雑誌『薪ストーブライフ』をチェックしてみてください!
 さて、来月の探訪は一体どこに!?  
 


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