本のソムリエ・団長プロデュース 「マンスリー読書フェア」
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本のソムリエでロックンローラーが聞く! 楽しいトークショウで、読書が好きになる!

団長プロデュース 月刊読書イベント 第四回 「メイク」レポート

4月4日午後7時〜8時
渋谷 大盛堂書店



なんと満開の桜に雪が降ったこの日、団長のファッションは? 春を先取りするまっ白の軽やかな帽子に、黒ジッパーシャツON赤ジャケット、もちろんお約束のレインボーサングラスが、きらり。そして本日のポイントは、4月4日のぞろ目にちなんで、ゴールドの十字架とジッパーつきの十字架をWで身につけ、これだけで十分にぞろ目なのに、さらに本人が両手を真横に延ばしてトリプル十字架となり、春よ恋の救世主?タイムがスタートしたのだった。

今回の本は「ひよっこメイク」(アーティストパブリシャーズ/1260円)、著者はメイクアップアーティストamamiさん。OL生活の後にメイク系メールマガジン発行からこの世界に入り、現在も、ウェブでのメイク講座、カルチャースクールや企業のメイクアップ講師やメイクセミナーの開催などを主な活動としている。第一印象は、ヘアメイクの人に多いくせの強いメイクさんでも、美容部員風でもなく、首筋から広く開いたUゾーンの白い透明な肌や柔らかな雰囲気からまるで春の精のよう。華やかさと繊細さをもったおしゃれな印象の人で、普通にいそうだけどめったにいないチャーミングさが、ふわりふわり。「私は、芸能界の人でなく、一般の人をきれいにするという方向に使命を感じています」との挨拶に、会場からは「あ〜、asami さ〜ん、私もきれいにして〜」の拍手が鳴った。

コスメ雑誌の見本を真似しても、顔は人それぞれ骨格・肌色・目の色が違うので、なかなかイメージ通りには仕上がらない。いちばん見極めが難しいのがチーク色で、これをまちがえると、美的バランスがガクンと崩れるとか。ピンク、ローズ、オレンジ系とあるが、手のひらを開いて握って数回ほど繰り返した手の色に近い色が、最もその人の肌になじむチーク色だとのこと。会場でも、グーパー、グーパー、団長もグーパーしていた!

「ひよっこメイク」とは、メイク初心者、メイク苦手女性むけの美容本。とはいえ話の内容は、メイク慣れしているはずの中年女性でも、十分に新鮮でお化粧の基本を再確認するものであった。メイクは、目の錯覚。だから、錯覚を起こすような化粧方法をとる。失敗しないメイクのコツ、道具選びなど話を聞いた後に、会場からの参加者でデモンストレーションタイムがあり、2名が参加。小顔メイクはとても参考になった。
●影色をつけたブラシは、顔のりんかくをふんわりひとまわり外から内へ。外が濃くなることで、顔のりんかくがシャープになる。(外から内にブラシしてる人、多いかも)
●影色は、こめかみには、絶対入れない。ここが暗いと、疲れて見える。(なるほど!)
●ハイライトは額全体と、眉山、鼻筋にいれる。小鼻と目尻を結んだ面にハイライトを入れると、白目がきれいに見え、また黒目の輝きが引き立つ。(顔を立体的に見せる技)

最後に、asami さんは言った。「メイクは、鏡を前にそのまま自分と向き合う大切な時間です。自分へのおもてなしと思って、ていねいなメイクを心がけてくださいね。そしてキレイになった自分に余裕ができると、1日が楽しくなり、人にも親切になれるものです」彼女からメイクしてもらった二人は、満足そうな微笑みを見せ、瞳の輝きも1カラットはアップしてたように思えた。お化粧は錯覚かもしれないけど、笑顔は本物なのである。

おまけ 
asamiさんのみずみずしく透明感ある肌の秘けつは、朝から甘酒だった。甘酒には、天然の必須アミノ酸とビタミン類が多く含まれ、美肌にも健康にも欠かせないとか。ちなみに、甘酒は米麹を発酵して作ったもので、でんぷん質を糖化するために甘味はあるがアルコールは含まれていない。甘酒にショウガを入れ、ぽかぽか血行もよくなっているそう。


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レポート 平田恵子さん (コピーライター、『感じるバリ島から』著者)